冬は運動不足になりやすく、また寒さから身を守るため身体には脂肪が付きがちになりやすいです。
しかし、冬は夏よりも運動効率が良く、運動にはより効果的な時期だというのはご存じですか?
わかっていてもやる気が出ない、そもそもなぜ身体を動かさなきゃいけないの? という方に身体を動かすべき理由や、苦手な人でも始められる運動をご紹介。
この冬は、いつもよりちょっとだけ身体を動かしてみませんか?
①こまめに動く
基礎代謝が上がる季節だからこそ、お掃除でも散歩でも良いので、こまめに体を動かすことを心がけましょう。特に外に出て寒さを感じると「熱を作れ!」とカラダが働き出すので、積極的に歩く機会を増やすことも重要です。
外気温が10°を下回ると、人間の体は無意識的に熱を作り出し体を冷やさないようにする働きを誰もが持っています。
熱を作り出すために多くのエネルギーを消費します。その為基礎代謝(何もしていなくても消費されるカロリーの事)は上昇します。
とある研究では、10月の一番低い時期と比べ冬の時期は11%も基礎代謝量が上昇すると言われています。カロリー数に変換すると身長や体重、筋肉量にもよりますが一日に100kcal前後!ごはんでいえば茶碗2/3杯、運動量でいえば散歩30分に相当します。
他の季節と比較して冬は基礎代謝が高い上、プラスで運動を行う事で痩せやすくなるという事です!
逆に冬は太りやすいと感じている方は、摂取するカロリーに対して、活動量(消費カロリー)が減少しているのが要因です。
エレベーターでなく階段にする、一駅分歩く、ウオーキングがてらお買い物に行くなど、歩く時は背筋を伸ばし腹筋や背筋も有効に使えることを意識しましょう。
②お腹を温める
体の中心が冷えると、血行不良から代謝が落ちてしまいます。特にお腹まわりをしっかり温めるようにカイロや腹巻きなどの活用がオススメです。
また、お腹を膨らませながら行う深呼吸を繰り返すのも良いです。呼吸によって内臓をマッサージすることで、体の芯から温まり、代謝アップに役立ちます。
③朝食をしっかり
朝食には、眠っている間に低下した体温を上げる効果があります。そしてその体温を維持しようと体内のエネルギーを使うので、基礎代謝が上がります。
食事は朝昼晩バランス良く、特に朝食はしっかり摂るようにしましょう。
④代謝を上げる食事を
体の組織の中で、最もエネルギー消費が多いのは筋肉です。筋肉量が多ければ、基礎代謝量が増え、太りにくく痩せやすいカラダになります。筋肉のもととなるたんぱく質をしっかり摂るようにしましょう。しかし、お肉は脂肪が多くカロリーも高いので、油を使わないなど調理法の工夫が必要です。他にたんぱく質が豊富に含まれている食品は、納豆1パックで8.4g、カツオ100gで25.8g、サバ100gで20.6gなど。このような食品に多くたんぱく質は含まれています。
魚や大豆製品は良質なたんぱく質である上に低カロリー。積極的に食べたい食品ですが、毎回の食事で摂るのが難しい場合は、アミノ酸のサプリメントなどを活用すると良いでしょう。
また、しょうがやニンニク、ゴボウやレンコンなどの根野菜は、カラダを温め代謝を上げる効果がありますので、上手にメニューに取り入れていきましょう。
冬の運動は基礎代謝を上げてくれるだけではなく、様々な効果があります。
最近話題になっている季節性鬱病、特に日照時間が短くなることが関連すると言われる冬期の鬱傾向。ウォーキングなど一定のリズムで行う有酸素運動は、セロトニンの分泌を促すほか、エンドルフィンというストレスを取り除くホルモンの分泌が盛んになります。
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